入道雲が出ていれば
ラピュタがあると信じ
探していた
ブランコにのって大きく漕いでは
空を飛んでいる気持ちになっていた
家の天井の角を見上げては
天井を歩いているつもりになったり
部屋に水がタプタプになっていて
プールを泳いでいる気持ちになったりしていた
夜になれば
どこかにUFOがいるはずと探していた
ダンボールに入っては
タイムマシンのつもりになって
ドラえもんに会いに行こうとした
こどもだった
こどもだったあの頃は
キラキラしていた
わたしにもそんな頃があったのだ